外壁塗装の塗り替えを検討されている皆さん、塗料選びで悩んでいませんか?種類が多く、それぞれに特徴があり、どれを選べば良いのか迷ってしまうのも無理はありません。
特に近年注目されている「ラジカル塗料」は、その性能の高さと価格のバランスから人気を集めていますが、まだ新しい塗料のため、その特徴を正しく理解している人は少ないかもしれません。
そこで、今回はラジカル塗料について、分かりやすく解説していきます。

ラジカル塗料の特徴を解説します
ラジカル塗料とは何か?
ラジカル塗料とは、塗膜の劣化原因となる「ラジカル」の発生を抑制する技術を用いた塗料です。
正確には「ラジカル制御塗料」と呼ばれ、シリコン塗料やフッ素塗料などのベースとなる樹脂に、特殊な成分を配合することで、高い耐久性を実現しています。
「ラジカル」とは、紫外線や酸素、水などが塗料に作用することで発生する、塗膜を劣化させる物質です。
ラジカル塗料は、このラジカルの発生を抑えることで、塗膜の劣化を遅らせ、長持ちさせる効果があります。
ラジカル塗料の仕組み
ラジカル塗料には、主に「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」という2つの成分が配合されています。
高耐候酸化チタンはラジカルの発生を抑制し、光安定剤は発生したラジカルの広がりを抑える役割を果たします。
これら2つの成分が連携することで、従来の塗料よりもはるかに優れた耐候性を持つ塗膜が形成されます。
ラジカル塗料のメリット
- 高い耐久性:ラジカルの発生を抑制することで、塗膜の劣化が遅くなり、長期間にわたって美しい状態を保ちます。
耐用年数は一般的に10年以上とされ、シリコン塗料よりも長持ちする傾向があります。
- コストパフォーマンスの良さ:高性能でありながら、価格帯はシリコン塗料とほぼ同等か、やや高いくらいです。
耐久性を考慮すると、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
- チョーキングの発生が少ない:チョーキングとは、塗膜の表面が粉状に剥がれる現象ですが、ラジカル塗料はチョーキングが発生しにくいのが特徴です。
- 低汚染性:汚れが付きにくく、長期間にわたって美しい外観を維持できます。
- 作業性の良さ:多くのラジカル塗料は水性で一液型のため、塗装作業が容易です。
ラジカル塗料のデメリット
- 実績が少ない:比較的新しい塗料であるため、長期間の使用実績がまだ少ない点が懸念材料です。
しかし、大手メーカーが開発・販売しており、試験データなども公開されているため、一定の信頼性があります。 - 製品数が少ない:シリコン塗料やフッ素塗料と比較すると、製品の種類が少ないため、選択肢が限られる可能性があります。
- 濃色の表現が難しい:ラジカル塗料の主成分である高耐候酸化チタンは白色のため、濃い色の表現が難しい場合があります。
ラジカル塗料と他塗料との比較
ラジカル塗料は、シリコン塗料とフッ素塗料の中間的な位置づけにあります。
価格帯はシリコン塗料とほぼ同等ですが、耐久性はシリコン塗料よりも高く、フッ素塗料に迫るレベルです。
ただし、フッ素塗料ほどの高い撥水性や、様々な色に対応できる柔軟性は、ラジカル塗料には劣る可能性があります。
それぞれの塗料の特性を理解し、ご自身の家の状況や予算に合わせて最適な塗料を選ぶことが重要です。
ラジカル塗料の特徴を理解して最適な選択を
主要メーカーのラジカル塗料
日本ペイント、エスケー化研、関西ペイントなど、大手塗料メーカーがラジカル塗料を販売しています。
各メーカーで製品名や価格、性能に多少の違いがありますので、詳細な情報は各メーカーのウェブサイトなどでご確認ください。
ラジカル塗料を選ぶ際の注意点
- 実績:施工実績が少ない点を考慮し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
- 色:希望の色がラジカル塗料で表現できるか確認しましょう。
- 価格:耐久性を考慮した上で、価格と性能のバランスが良いか検討しましょう。
- 保証:メーカー保証や施工保証の内容を確認しましょう。
よくある質問
一般的には10年以上と言われていますが、実際の耐用年数は、気候条件や建物の状態などによって異なります。
モルタル、サイディング、コンクリートなど、多くの外壁に使用できます。
ただし、メーカーの推奨する使用範囲を確認することが大切です。
シリコン塗料とほぼ同等か、やや高いくらいです。
耐久性を考慮すると、コストパフォーマンスは高いと言えます。
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