陸屋根にガルバリウム鋼板を利用するデメリットをご紹介します!

ガルバリウム鋼板はトタンよりも錆びにくく、登場してからトタンに取って代わり急速に普及した金属板です。

しかし、ガルバリウム鋼板も、使う場所によってはデメリットも存在します。
その1つが、陸屋根へのガルバリウム鋼板の使用です。

そこで、今回は、ガルバリウム鋼板を陸屋根に使用することのデメリットについて紹介します。

「陸屋根(りくやね)」とは…傾斜のない平面状の屋根のこと。平屋根(ひらやね)やフラット屋根とも呼ばれます。

ガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板とは、今からおよそ40年ほど前に登場した薄い鉄板のことを指します。
表面にアルミニウム・亜鉛・シリコンのメッキが施されていることが特徴的です。

また、ガルバリウム鋼板はトタンよりも錆びにくい金属です。
2014年に「SLG」という従来のガルバリウム鋼板のメッキにマグネシウムを加えた製品が登場し、現在はガルバリウム鋼板といえばほとんどの場合でこのSLGを指します。

マグネシウムを加えたことにより従来よりも3倍以上錆びにくくなりました。

ガルバリウム鋼板を陸屋根に利用するデメリット

断熱性が低い

ガルバリウム鋼板を陸屋根に利用するデメリットの1つ目は、断熱性が低いことです。

ガルバリウム鋼板は金属なので熱伝導性が高く断熱性が低くなってしまいます。
したがって、断熱性をあげたい場合は断熱材を入れる、断熱材と一体化した商品を使用する、遮熱塗料を使用するなどの工夫が必要です。

遮音性が低い

2つ目は、遮音性が低いことです。

ガルバリウム鋼板は薄い金属板なので他の屋根材に比べ遮音性が低くなってしまいます。
したがって、大通りや線路に面した家の場合は車や電車の音がうるさく聞こえてしまうこともあるかもしれません。

錆びや雨漏れの原因になりやすい

3つ目は、陸屋根にガルバリウム鋼板を用いると錆びや雨漏れの原因になりやすくなってしまうことです。

勾配が緩やかな陸屋根にガルバリウム鋼板を設置すると水が溜まりやすくなり、水はけが悪くなるため錆びの原因につながります。
また、水がたまったままの状態が長時間続くと雨漏れの原因になってしまいます。

キズやへこみに弱い

4つ目は、キズやへこみに弱いということです。

ガルバリウム鋼板は薄い金属なのでどうしてもキズやへこみに弱くなってしまいます。
したがって、陸屋根にガルバリウム鋼板を使用すると雨水や雪などの重みで屋根がへこんだりゆがんだりする可能性があります。

まとめ

ガルバリウム鋼板はトタンよりも錆びにくい素材ですが、勾配の緩やかな陸屋根に使用することで水がたまり、錆びが発生してしまいます。

また、雨水がたまることで雨漏れの原因にもなるため注意が必要です。

したがってガルバリウム鋼板を使用する際は陸屋根ではなく、勾配の急な屋根への設置をおすすめします。

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